Q.なんでシンボルマークがテントウムシなの?
A.ながさき南部生産組合のシンボルマークは、バックをグリーンにした「テントウムシの親子」です。
テントウムシは、カイガラムシやアブラムシなどの田畑の害虫を好んで食べてくれる、農家にとっては大変ありがたい存在です。次の世代へ引き継ぐという思いでテントウムシの親子にしました。
春、卵からふ化した幼虫は黒っぽくて、トゲトゲで、とてもテントウムシには見えませんが、アブラムシを食べるところは親ゆずりです。
しかし、最近では、農薬の多量導入などにより、テントウムシ達も死んでいきます。
そこで、我が組合は、「有機栽培や特別栽培レベル以上」に取り組んでいます。
バックのグリーンは「みどり豊かな大地」をあらわしています。
Q.なんで有機栽培(農産物)がいいの?
A.研究結果の一部では有機栽培農産物は栄養価が高いという点や発ガン性の原因と疑われている硝酸態窒素の量が少ないとも言われています。
また、基本的に農薬を使わないので、生産者に対する農薬リスク(散布中の事故、発ガン性、生態系への影響・残留など)がないと言われています。
有機栽培農産物が美味しいというのは、有機栽培だからというわけではなく、有機栽培には手間がかかることから大量生産がしにくく、結果として作物に農家の目が細かく行き届くことや、無農薬で栽培するにはそれなりの経験や知識が豊富で意識レベルが高い農家でないと難しいことも要因になってるのかもしれません。
Q.産地の島原半島ってどんなところ?
A.年間平均気温18度前後、年間降水量1,800ミリ前後と温暖で湿潤な気候です。
春から初夏にかけて月200ミリ程度の降雨が見られ、秋に雨量が少なく、肥沃な土地に恵まれ、農業に恵まれた条件となってます。
また、年間を通して気温差は30度前後と四季を感じられる上に、冬の寒さがそれほど厳しくないという特徴があります。
水は日本名水百選に選ばれるほどのおいしい雲仙山麓の上質な水も特徴のひとつです。
Q.島原で観光といえば何がおすすめ?
A.島原半島内には数多くの観光スポットがありますが、その中から幾つか紹介します。
温泉・・・ |
雲仙温泉(硫黄を含んだ強い酸性泉。リューマチや神経痛、美肌に効果) 小浜温泉(湾に真赤な夕日が沈む様子は絶景です。 島原温泉(無色透明で肌にやさしい温泉) 原城温泉(美肌効果がある泉質で島原の海、天草の島々を見ながらの入浴) |
城・・・ |
島原城と武家屋敷、原城跡(天草四朗で知られる島原の乱がおこった城跡) |
その他・・・ |
雲仙地獄、雲仙災害記念館、仁田峠(季節により花・紅葉が楽しめます) など他多数。 |
Q.島原の歴史を簡単に教えて
A.古くから地理的条件を生かした対外貿易の拠点であり、朝鮮半島を始め東南アジア、そして西洋諸国との貿易が盛んに行われていました。
「世界に類を見ないキリシタンの歴史」
島原の領主・有馬晴信はキリシタン大名(※1)で南蛮貿易を積極的に進め、キリシタンを保護し領内各地に教会を建てるなどしました。
しかし、江戸幕府の禁教令(※2)により一変。厳しいキリシタン弾圧が始まり、有馬氏は転封(※3)され新城主として松倉重政が入国。
子の勝家の代になると過酷な年貢の取り立てと厳しいキリスト教弾圧さらに追い打ちをかけるように大凶作に見舞われ、ある事件をきっかけに耐えかねた農民たちが「天草・島原の乱」(寛永14年・1637)を起こしました。
16歳の天草四朗時貞を総大将に一揆勢は次々と攻撃をしかけていきましたが、最後は約3万7千人の民衆が原城に籠城。
約90日間に渡って必死の攻防線を繰り広げますがついに陥落。一揆軍は幕府軍に全滅させられてしまいました。
※1 キリシタン大名・・・近世初期、キリスト教徒となった大名。
※2 禁教令・・・江戸幕府によるキリスト教信仰禁止令。
※3 転封・・・江戸時代、幕府の命令で大名の領地を他に移すこと。移封。国替え。